日向市非核平和都市宣言

 　世界の平和と安全は、人類共通の願いであり、人類生存の不可欠の要件である。さきの第2次世界大戦で私達日向市も幾多の尊い人命を失い、また、あらゆる面において大きな被害を受けたことは永久に忘れ得ぬところであり、世界と日本の不戦と平和は私達日向市民の等しい願望である。しかし、米・ソの軍縮交渉は遅々として進まず、核軍備の競争は一層の激しさを加え、世界の平和と安全に重大な脅威をもたらし続けている。
　 我が国は、世界唯一の核被爆国として非核三原則を堅持し、あの広島、長崎の惨禍を二度と繰り返すことのないよう核兵器の開発、保有、実験のすべての廃絶を世界に訴え続けていかなければならない。
 　私達日向市民は、平和憲法の理念に基づき、あらゆる国のあらゆる核兵器が完全に廃絶されることを心から願い、平和で安全な日向市を築くため一層の努力を続けることを誓い、ここに日向市は核兵器廃絶、平和都市であることを宣言する。　
　 以上、決議する。

　　 　昭和60年10月8日　

　                                                                            　　　　　            日向市議会