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介護保険
〔家族と考える未来のための備え特集1〕「最近、なんだか体が思うように動かない…」と感じているあなたへ。介護保険と使える制度をご紹介します。
「昔はなんでもなかったことが、最近はちょっと大変になってきた…」そう感じていませんか?階段の上り下りがつらくなったり、買い物に行くのが億劫になったり。それは、年齢を重ねる中で自然な変化です。でも、困った時には、私たちを支えてくれる制度があります。
ここでは、そんな時に役立つ「介護保険」と、その他の制度について、わかりやすくご説明します。
介護保険ってどんな制度?
介護保険は、高齢になって介護が必要になった方を、社会全体で支えるための制度です。保険料を納めている方が、介護が必要な状態になった時に、費用の一部を負担してもらいながら、様々なサービスを利用できます。
どんな時に使えるの?
例えば、こんな時に介護保険が役立ちます。
- 起き上がりや寝返りが大変になった
- 歩くのがつらくなってきた
- お風呂に入るのが難しくなってきた
- 食事の準備や後片付けが大変になった
- 認知症などで日常生活に支障が出てきた
これらの状態は、「要介護認定」という手続きを通して、介護が必要な状態であると認められると、介護保険のサービスを利用できるようになります。
どんなサービスがあるの?
介護保険では、様々なサービスが用意されています。代表的なものをいくつかご紹介します。
- 訪問介護(ホームヘルプサービス): ヘルパーさんが自宅に来て、食事や入浴、排泄の介助、掃除や洗濯などの生活援助をしてくれます。
- 訪問看護: 看護師さんが自宅に来て、医療的なケアや健康状態の確認をしてくれます。
- デイサービス(通所介護): 施設に通って、食事や入浴、レクリエーションなどのサービスを受けられます。他の利用者さんとの交流も楽しめます。
- ショートステイ(短期入所生活介護): 短期間施設に宿泊して、介護サービスを受けることができます。ご家族の負担軽減にも役立ちます。
- 福祉用具のレンタル・購入: 車いすや歩行器、介護用ベッドなどの福祉用具は要介護度に応じてレンタルすることができます。購入の対象となるのは、入浴補助用具(入浴用いす、浴槽手すりなど)や腰掛便座など、特定の種類に限られています。これらの用具をレンタル・購入する際に、費用の一部が補助されます。
介護サービスの種類は、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
どうすれば利用できるの?
介護保険を利用するには、お住まいの市区町村の窓口に申請が必要です。申請後、調査員が自宅を訪問し、心身の状態などを調査します。さらに、かかりつけの医師に「主治医意見書」の作成を依頼する必要があります。この意見書は、医師の立場から見た心身の状態を伝えるもので、要介護度の判定に重要な情報となります。
要介護認定の流れについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。[介護認定申請から認定までの流れ]
介護認定ほどではないと思ったら?介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)について
「介護が必要というほどではないけれど、以前より体が弱ってきた気がする…」そんな風に感じている方もいるかもしれません。そのような場合でも、各市区町村が実施している介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の対象となる場合があります。
総合事業は、高齢者の皆さんが住み慣れた地域で、できる限り自立した生活を送れるように支援する事業です。要支援1・2の認定を受けた方に加えて、認定を受けていない方でも、一定の条件を満たせば利用できるサービスがあります。
総合事業のサービス例
- 介護予防教室: 体操やレクリエーションなどを通して、身体機能の維持・向上を目指します。介護予防教室には、地域住民が主体となって運営するものと、自治体が主体となって運営するものがあります。
- 生活支援サービス: 地域のボランティアなどによる、買い物や簡易的な家事支援などがあります。
- 通所・訪問型サービス: デイサービス(通所介護)やホームヘルプ(訪問介護)と類似のサービスを受けられます。
- 配食サービス事業: 買い物や食事作りが困難な高齢者等に対し、支援計画に基づき、食事(朝食を除く)の提供を行います。
総合事業を利用したい場合や、介護予防教室の内容について詳しく知りたい場合は、お住まいの地域の地域包括支援センターや高齢者あんしん課地域包括ケア推進係にお問い合わせください。
介護保険以外にも使える制度
介護保険以外にも、高齢者の生活を支えるための様々な制度があります。
- 在宅高齢者等安心システム事業: 日常生活において特に注意を要する65歳以上の高齢者又は重度身体障害者等に緊急通報装置を貸与し、緊急時の対応を行います。
- 悠々パス購入補助: 70歳以上の高齢者に、宮崎交通が発行している悠々パスの購入費の半額を補助します。
- 寝具類等洗濯乾燥消毒サービス事業: 寝たきり状態の高齢者等が利用する寝具類の衛生管理を行います。
- 家族介護者教室: 高齢者を介護している家族等に対し、介護方法や介護予防、介護者の健康づくり等に関する教室を開催します。
- 介護用品支給事業: 要介護4または5の高齢者を在宅で介護している方のうち、すべての世帯員が非課税である方に対して、介護用品(紙おむつなど)を支給します。
- 生活管理指導短期宿泊事業(ショートステイ): 養護老人ホーム等に一時的に宿泊し、生活習慣等の指導や体調調整を行います。
- 老人福祉センター・介護予防拠点: 高齢者の各種相談に応じ、健康増進、教養の向上、レクリエーション等のサービスを提供しています。市内には「美々津老人福祉センター」「平岩ふれあい館」の2施設があります。
高齢者福祉サービスの内容について詳しく知りたい場合は、高齢者あんしん課高齢者支援係にお問い合わせください。
まずは相談してみましょう
「もしかしたら、介護が必要かもしれない…」「ちょっと体が弱ってきたかも…」と思ったら、まずは地域の地域包括支援センター に相談してみましょう。地域包括支援センターは、高齢者の生活を総合的にサポートする相談窓口です。介護の相談だけでなく、健康や福祉、医療に関する相談もできます。
- 相談窓口
- お住まいの市区町村の窓口
- 地域包括支援センター(詳しくはこちらへ)
困った時は一人で悩まずに、誰かに相談しましょう。
この情報が、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
担当課 | 健康長寿部 高齢者あんしん課 |
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所在地 | 〒883-8555 宮崎県日向市本町10番5号 |
電話 | 0982-66-1022(直通:高齢者支援係、地域包括ケア推進係) 0982-66-1023(直通:介護給付係・介護認定係) |
FAX | 0982-56-1423 |
メール | kourei@hyugacity.jp |