介護事業所向け
人材確保・育成支援
更新日:2025年8月19日
令和7年度 安心・安全な生活を支える!福祉用具・住宅改修の実践研修を開催しました
令和7年8月19日、日向市役所にて「安心・安全な生活を支える!福祉用具・住宅改修の実践研修」を開催いたしました。本研修は、介護保険制度における福祉用具や住宅改修の重要性を理解し、実践的なスキルを習得することを目的に実施されました。
本研修には、居宅介護支援事業所、小規模多機能型居宅介護、地域包括支援センター、福祉用具取扱業者など、介護・福祉分野で幅広く活躍されている方々が受講しました。
参加者同士の意見交換や情報共有も活発に行われ、地域における連携強化の契機となりました。
研修内容
1.福祉用具・住宅改修の手続き上の注意点
高齢者あんしん課より、申請手続きのポイント等について説明をしました。
2.福祉用具・住宅改修の必要性と実施方法
医療法人 杏林会 三股病院 理学療法士 浜口 正博氏による講義では、
- 高齢者の身体機能評価に基づくケアプラン作成の重要性
- 転倒予防の観点からの内的要因(筋力低下、歩行能力低下、バランス機能低下)と外的要因(床材や照明、段差など)の評価
- 虚弱高齢者の特徴と転倒予防を目的とした運動指導(TUGテスト、片足立ち、握力測定など)
- 福祉用具の選定(歩行補助具、ベッド、介助バー、車椅子、昇降用手すり)とADL指導の必要性
- 住宅改修の実施にあたっての居住環境評価と生活動線の確認
- 手すり設置のポイント(握力や疾患の特徴に応じた高さや場所)
- 各生活空間(玄関、廊下、トイレ、浴室)における安全対策の具体例
などが詳しく解説されました。
3.グループディスカッション
- 研修参加者は事例をもとに福祉用具や住宅改修の選定・提案について活発に意見交換を行い、実践的な知識の習得を図りました。
4.各グループの発表とフィードバック
- グループごとにディスカッションの内容を発表し、講師や他グループからのフィードバックを受けることで理解を深めました。
研修で得られたこと
- 高齢者の身体機能や生活環境を総合的に評価し、個々のニーズに合った福祉用具の選定や住宅改修の計画を立てる重要性が理解できた。
- 転倒予防は身体機能の改善だけでなく、生活動線の整備や環境調整(手すり設置、段差解消、滑りにくい床材の使用など)が不可欠であることを再認識した。
- 住宅改修は安全性の確保だけでなく、利用者の生活習慣や動作パターンに合わせた工夫が必要であることがわかった。
- 実際の事例を通じて、福祉用具や住宅改修の具体的な提案方法や現場での課題解決の考え方を学ぶことができた。
- 地域包括支援センターや福祉用具取扱業者など関係機関との連携の重要性を再確認し、地域全体で支援体制を強化する必要性を感じた。
今後も本研修の内容を活かし、より安全で安心して暮らせる住環境づくりと高齢者支援に努めてまいります。
担当課 | 健康長寿部 高齢者あんしん課 |
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電話 | 0982-66-1022(直通:高齢者支援係、地域包括ケア推進係) 0982-66-1023(直通:介護給付係・介護認定係) |
FAX | 0982-56-1423 |
メール | kourei@hyugacity.jp |