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更新日:2025年12月2日

令和6年度日向市国民健康保険の財政状況をお知らせします

国民健康保険(以下、国保)は、病気やけがをしたときに安心して医療機関にかかることができるように、加入者全体で保険税を出し合い、支え合う制度です。
今回、令和6年度国保財政収支の決算をお知らせします。

令和6(2024)年度国保財政決算状況の報告
被保険者数は減少傾向

日向市の国保被保険者は、減少が続いており、令和4年度は4.4%、令和5年度は5.6%、令和6年度は6.1%減少しています(いずれも前年度比、被保険者数は3-2月平均)。
令和元年度を基準にして令和6年度は、19.8%(2794人)減少しており、団塊の世代の後期高齢者医療制度への移行や社会保険の適用拡大などにより被保険者数の減少は顕著です。

01_被保険者数推移 01_被保険者数推移(グラフ)
医療費の状況

医療費は被保険者数の減少に伴い、件数・医療費総額ともに減少傾向です。
しかし、一人当たりの医療費は増加しています。これは、被保険者数が減少している一方で、被保険者に医療を必要としている人の割合が増え、結果として一人当たりの医療費が増加している可能性があるほか、医療の高度化などの影響があると思われます。

02_医療費の推移
決算状況

歳入については、保険税収納額10 億3,245 万円(前年度比 約5,100万円減)、国県補助金交付金47 億8,928 万5 千円(前年度比 2億1,579万円減)、一般会計繰入金5億7,985万円、基金繰入金1億2千万、前年度繰越金6,726万円などをあわせ、合計66億218万円の歳入額です。

一方の歳出は、保険給付費46億2,238万円(前年度比 2億1313万円減)、国保事業費納付金16億3,305万円(前年度比 6億5,571万円減)、保健事業費7,754万円、総務費1億3,631万円などを合わせて、合計64億7,398万円の歳出となりました。

令和6年度決算としては、決算剰余金は1億2,819 万2 千円となります。
詳細な決算状況表については、財政課の決算概要や今後公表予定の国民健康保険運営協議会資料をご確認ください。
主な施策の成果説明書(財政課)

R7決算_第2回運協資料(最終)_10
基金残高

決算剰余金については、日向市国民健康保険基金条例に基づき2分の1の6,500 万円を基金へ積み立て、残りの6,319 万2千円を次年度への繰越金とします。令和6年度決算後の基金保有額は3億1,278万2千円(剰余金積立後)となりました。

※基金とは
日向市国民健康保険基金条例に基づき、国民健康保険事業の円滑な運営を図る目的で設置された基金で、正式な名称を「日向市国民健康保険基金」といいます。条例により次のいずれかに該当する場合に限り、歳入に計上することができます。

  1. 保健事業の費用に充てる場合
  2. 国民健康保険税の大幅な税率の引上げを緩和する等国民健康保険税の水準について適切な見直しを行う場合
  3. 国民健康保険税の賦課割合の平準化及び限度額引上げを実施する際の激変緩和を図る場合
  4. 特別会計において歳入不足が見込まれる場合
国保財政の厳しい実態
決算の見方を変えると…

一見すると黒字に見える国保財政ですが、視点を変えると厳しい現実が浮かび上がってきます。

上記から基金を財源とした基金繰入金と前年度繰越金を除くと約6,000万円が不足しています。昨年度と合わせて約1億円の不足額を基金で賄っている状況です。
赤字ではありませんが、今後もこのような状況が続くと基金が枯渇する恐れがあります。

04_歳入歳出(表) 
03_R06歳入歳出
被保険者や一人当たり医療費の推移を踏まえると…

被保険者数は減少する一方で、一人当たり医療費は増加しているため、基金繰入額は毎年増加すると予想されます。

04_今後見通し
財政健全化に向けて

国民健康保険は、病気やけがをしたときに安心して医療機関にかかることができるように、加入者全体で保険税を出し合い、支え合う制度です。
医療の必要な人が必要な医療を受けられるよう、加入者全体で支えていくため、保険給付の適正化や医療費の適正化、保険税の徴収の適正な実施、保険税率の見直しなどの取り組みを行っています。

医療費の削減に大事なこと

日本全体の高齢化や慢性疾患の増加により、長期的な医療費が課題になっています。
生活習慣病は初期段階での介入がカギです。早く対応するほど重症化を防ぎ、治療費の抑制につながります。

日向市では、日向市国保に加入している40歳~74歳の人を対象に特定健診を実施しています。
メタボリックシンドロームに着目した生活習慣予防に関する健診です。年1回健診を受け、自身の健康状態を把握しましょう。

担当課 市民環境部 国民健康保険課
所在地 〒883-8555 宮崎県日向市本町10番5号
電話 0982-66-1017(直通)
FAX 0982-54-0469
メール kokuho@hyugacity.jp