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更新日:2025年7月10日

医療・介護従事者と地域住民がつながる、楽しく考える人生会議 その人らしい生き方を共に描くフォーラムを開催しました

 令和7年7月6日(日曜日)、日向市役所にて表題のフォーラムを開催しました。医療・介護従事者や地域の市民の皆様合わせて80名にご参加いただきました。

 本フォーラムは、公益社団法人 宮崎県看護協会(日向・東臼杵地区)と日向市による合同企画・運営で実施されました。

人生会議とは

 人生会議とは、自分の将来の医療や介護について、自身の価値観や希望を周りの家族や医療・介護スタッフと話し合い、共有する対話の場です。これにより、急な病気や判断が難しい状況に備え、本人の意思に沿った適切なケアを受けることが可能となります。早い段階から準備し話し合うことで、自分らしい最期を迎えるための大切な取り組みです。


基調講演

 基調講演では、日向たかいしクリニック院長の高石真那斗氏と、医療法人誠和会 和田病院(内科)の丸田望氏より、在宅医療や在宅介護の現場での豊富な経験をもとに、医療・介護従事者と地域住民がともに学ぶ場を日向市で初めて開催する意義が語られました。

 お二人の講師は、人生会議の必要性について、「人生の最期まで自分らしく生きるためには、自分の希望や価値観を早い段階で周囲と共有し、医療や介護の選択を本人の意思に基づいて行うことが欠かせません」と強調しました。

 また、人生会議は本人や家族、医療・介護従事者が対話を重ねることで、急な病気などの予測困難な状況にも備える大切な準備の場であると話されました。

ワークショップ

 続くワークショップでは、「もしバナカード」を用いて行われました。

 このカードは、人生における価値観や希望、意思決定の軸を自然に話しやすくするための対話ツールで、多様なテーマや質問が書かれたカードを参加者に配布し、グループごとにカードを選びながら自由に会話を進めました。

 カードには「大切にしたいこと」や「人生の分かれ目の経験」「もしもの時の希望」など、普段なかなか言葉にしにくい内容が含まれており、参加者は自身の思いを共有するとともに、他者の価値観や考え方に触れることで、新たな気づきを得ました。

 このワークショップを通じて、医療・介護従事者と地域住民が垣根を越え、率直な意見交換が行われたことで、多様な立場や背景を理解し合う貴重な機会となりました。

 また、参加者同士が自分自身や身近な人の「もしも」の場面について考え、話す体験は、人生会議の大切さを実感する場ともなりました。このような対話を重ねることで、より良い地域の支え合いと安心につながるとの期待が寄せられました。

一コマ

参加者の感想

  • 「講師のお話が具体的でわかりやすく、人生会議の必要性について深く考えるきっかけになった」
  • 「在宅医療や介護の現場の実例を聞き、地域で支え合う大切さを実感した」
  • 「難しいテーマをやさしく解説してもらい、人生会議のハードルが下がった気がする」
  • 「もしバナカードを使うことで普段は話しにくいことも話せて、新たな気づきを得られた」
  • 「医療・介護従事者と地域の人が直接話す機会が貴重だった」
  • 「自分の価値観を改めて考える良い機会になった」
  • 「今後もこういう研修の場があれば参加したい」などの感想が寄せられています。

 

 より詳しく人生会議について知りたい方は、宮崎県の人生会議ホームページもぜひご覧ください。
(URL)https://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/fukushi/advance_care_planning/

 今後も日向市では、こうした取り組みを通じて、地域の医療・介護の充実と、誰もが安心して自分らしく生きられるまちづくりを目指してまいります。

担当課 健康長寿部 高齢者あんしん課
所在地 〒883-8555 宮崎県日向市本町10番5号
電話 0982-66-1022(直通:高齢者支援係、地域包括ケア推進係)
0982-66-1023(直通:介護給付係・介護認定係)
FAX 0982-56-1423
メール kourei@hyugacity.jp