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更新日:2025年5月30日

介護福祉士国家試験に「パート合格制度」が令和7年度(第38回)試験から導入されます

 介護を必要とする方の増加に伴い、介護職員の確保と専門性の向上が急務となっています。こうした状況を踏まえ、介護福祉士国家試験の受験しやすさと学習の効率化を図るため、新たに「パート合格制度」が導入されます。

1.パート合格制度とは?

 国家試験の科目を3つのグループ(パート)に分け、それぞれのパートごとに合格基準を設けます。一定の基準を満たしたパートは「合格パート」として認められ、翌々年までそのパートの受験が免除されます。
 初回受験時は全パートの受験が必要です。
 不合格のパートだけを再受験できます。合格したパートは受験免除となり、学習に集中しやすくなります。
 再受験時は、不合格パートのみ受験するか、全パートを受験するかを選択可能です。
 合格パートの有効期限は受験した年の翌々年までです。

2.パートの構成(例)

 国家試験の科目は以下の3つのパートに分かれます。
●パートA:人間の尊厳と自立・介護の基本・社会の理解・人間関係とコミュニケーション・コミュニケーション技術・生活支援技術
●パートB:こころとからだのしくみ・発達と老化の理解・認知症の理解・障害の理解・医療的ケア
●パートC:介護過程・総合問題

3.合格基準について

【全パート受験時の合格基準】
 問題の総得点の6割程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上かつ試験科目群すべてにおいて得点があることを合格基準です。
【パートごとの合格基準】
 全体の合格基準点に対し全パートを受験した受験者のパートごとの平均得点の比率で按分して得られた点数以上、かつ全パートに対する合格基準と同様、各パートを構成する科目群すべてにおいて得点があることを合格基準です。
【合否判定】
(ア)全パートを受験した場合
   全パートの総得点で合否を判断し、結果が不合格だった際には、パートごとに合否を判断します。
(イ)一部のパートのみを受験した場合
   パートごとに合否を判断します。

4.試験の実施方法

 試験は1日で実施されます。
 午前中にパートA、午後にパートBとパートCを同時に行います。
 合格発表は全パート合格者のみが「合格者」となり、部分合格者はパートごとの結果通知で合格状況と有効期限が確認できます。

5.受験申込と受験料

 初めて受験する場合は、国家試験のすべてのパート(3つの科目グループ)を受験します。
 再受験の場合は、不合格だったパートの受験が必須です。
 ただし、前回の試験で合格したパートがある場合は、受験者が「不合格パートのみ受験する」か「全パートを受験する」かを選べます。
 受験手数料は全パート受験、部分受験ともに一律18,380円です。

6.パート合格制度のメリット

 不合格パートの学習に集中でき、効率的に試験対策が可能です。
 受験負担が軽減され、仕事や家庭との両立がしやすくなります。
 介護福祉士として必要な知識と技能の維持・向上につながります。

 詳細については、下記の通知文をご確認ください。


 01(通知)介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について

02(参考資料)パート合格資料

03介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入に係るQ&A

担当課 健康長寿部 高齢者あんしん課
所在地 〒883-8555 宮崎県日向市本町10番5号
電話 0982-66-1022(直通:高齢者支援係、地域包括ケア推進係)
0982-66-1023(直通:介護給付係・介護認定係)
FAX 0982-56-1423
メール kourei@hyugacity.jp