所在地 / 大字細島字戎ノ上36番2
指定年月日 / 令和元年(2019)年03月29日
細島半島の先端に位置する細島灯台は、明治43年(1910)5月に宮崎県によって設置されました。当時細島港は大阪商船の寄港地となっていましたが、港付近は岩礁が発達しており、夜間の通行が危険であったことから、明治42年(1909)9月に県が逓信省に対して設置を願い出たものです。初代は白色六角形で、石材・煉瓦・木材・鉄板を組み合わせた設計でした。しかし、当時は油を使用して点灯していたことから、建てられてから12日後に火災で焼失してしまい、改築されて12月に再点火となりました。
昭和15年(1940)逓信省通信局へ移管、翌年円形でコンクリート造の建物に再改築され、現在の灯台の原型となりました。昭和20年(1945)5月には空襲をうけ点灯不可となったとの話も伝わっており、その後数回の改修を経て現在に至っています。平成3年(1991)にも海上保安庁による改修工事が行われていますが、それに日向市が協賛する形で東屋や展望台等を設置し、敷地の公園化と一般開放に至っています。
登録にあたっては、半円アーチ形に突出する出入口やバルコニーの大きな三角形の持送りなどに昭和期流行の意匠が見られる点が評価されました。
所有者 / 海上保安庁
整理番号 / 7