日向市文化財

国登録文化財(National Registration Cultural Assets)有形文化財(建造物)

細島験潮場The Hososhima Tidal Station

  • 細島験潮場その1
  • 細島験潮場その2
  • 細島験潮場その3

所在地 / 大字細島(細島商業港)
指定年月日 / 平成30(2018)年03月27日

 正面に陸軍の徽章が残る細島験潮場は、国内で潮位観測が開始された明治時代に、陸軍陸地測量部によって設置されたものの1つで、国内に存在する験潮場建屋としては、最古のものです。
 元々は明治25年(1892)6月に「陸軍省参謀本部陸地測量部細島験潮場」として設置されましたが、基礎に木材を使用していたことなどから改築の必要性が生じ、明治26年(1893)8月に改築工事が終了、明治27年(1894)7月1日に測定を再開しました。
 建物は煉瓦造桟瓦葺で、現在外壁はモルタル金鏝(かなごて)仕上げとなっています。修理履歴等から、昭和後期には漆喰で塗装された建物であったことが分かっており、所々にその跡が残っています。内部は前室と観測室からなり、観測室中央の井戸に験潮儀が取り付けられています。かつては看守・桑野家によって毎日観測されていましたが、現在観測結果は自動で国土地理院へ送られています。
 なお、江戸時代にはこの場所に、港を出入りする船を監視する津口(つぐち)番所が置かれていました。

所有者 / 国土交通省 国土地理院
整理番号 / 6

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