日向市文化財

市指定文化財

有形文化財(建造物) 畝原覚之丞の墓

所在地 / 日向市東郷町山陰丙
指定年月日 / 昭和53年1月19日

 畝原覚之丞は延岡藩の家老有馬忠右衛門の被官で、元禄3年(西暦1690)に起きた発生した「山陰村百姓逃散一揆」を先導したとして取り調べを受けている。後に嫌疑が晴れ放免されると高鍋藩領に逃散した百姓らを連れ戻すよう延岡藩に仲介を頼まれるが、交渉を途中にして佐土原藩へ逃走してしまう。結局捕縛されたうえに江戸へ送られ、幕府の厳しい取調べのうちに獄死している。
 この墓塔は、中央に刻まれている法名と畝原家に伝わる位牌の法名とが一致したことから同人の墓であることが判明した。なお、成願寺にて建立されている供養塔にも同じ法名が記されており、犠牲者の一人として手あつく供養されている。

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