所在地 / 大字平岩760番地
指定年月日 / 昭和60(1985)年05月31日
総高40.5cmの小像です。背銘をもたないことから、製作年代を明らかにすることはできませんが、五来重氏による木喰彫刻の編年に照らした場合、顔部の鼻や頬、閉眼、頚部の肉付きなどから、10年にわたる逗留を終え日向国を去る寛政9年(1797)頃の作品と考えられています。胸部が乳房のようにふくらんでいることから、乳児を持つ母のためにつくられた可能性も指摘されています。全体的に重厚な作品で、台座の蓮弁にも丁寧な仕上げを施していますが、短期間のうちに作ったのか、背面は粗削りのままに終っています。
≪刊行報告書≫
・『昭和59年度 日向市文化財調査報告書』1984、日向市教育委員会
所有者 / 個人
整理番号 / 34