所在地 / 小倉ケ浜、金ケ浜
指定年月日 / 平成29(2017)年02月27日
アカウミガメは、「近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの」として、環境省レッドリスト中に絶滅危惧IB類として掲載されており、国際的にも保護のための取り組みが行われています。主要な産卵地は、オーストラリアやギリシャ、アメリカ合衆国、日本などです。国内では、関東から九州にかけての太平洋沿岸や南西諸島でよくみられ、中でも宮崎県は屋久島に次いで産卵の多い地域となっています。日向市では主に小倉ケ浜と金ケ浜で5月頃から上陸・産卵がみられます。夜間、浜に上陸したメスは、深さ50〜60cmの穴を掘り、そこに4cm程の大きさの卵を100個程度産み落とします。卵は約2か月で孵化し、5p程の子ガメが誕生します。子ガメは夜間に海に入り、黒潮に流されて太平洋の広い範囲に分散します。藻に隠れながら生活し、甲殻類や貝類を食べて70〜100cm程に成長しますが、成熟には30年程を要すると考えられています。
所有者 / 宮崎県
整理番号 / 22