所在地 / 大字細島700番地
指定年月日 / 昭和11(1936)年07月17日
明治10年(1877)に勃発した西南戦争は、この町にも戦火をもたらしました。細島では、官軍の軍艦が入港し兵士を戦場に送りこんだほか、砲撃による応戦もありました。同年旧暦7月15日から8月20日にかけては、江戸時代からの老舗「摂津屋」が官軍の本営となり、世襲親王家のひとつで、この戦いの征討総督であった有栖川宮熾仁親王(ありすがわのみやたるひとしんのう)(1835〜95)がご滞在されました。摂津屋には、殿下愛用の下駄や「征討本営」の看板など、ご滞在中の遺品が残されています。なお、「摂津屋文書」によると、主屋は宝暦10年(1760)の建築で、厨子(つし)二階・平入の建物です。
所有者 / 個人
整理番号 / 16