日向市文化財

県指定文化財

史跡 美々津古墳(1・2号墳)

所在地 / 日向市美々津町高松・霧島原
指定年月日 / 昭和12年7月2日

 かつて美々津には、多くの円墳が築造されていたが、現在では、2基(1号・2号墳)しか残っていない。このうち高松に所在する1号墳は、百町原と呼ばれる海岸段丘を開析した田久保川の北岸付近を占地しており、周辺にも数基の小円墳が群在していたと伝えられる。
 霧島原の2号墳は、百町原の東側縁辺部を占地しており、眼下に日向灘を望むことができる。残念ながらこれらの古墳の埋葬施設や副葬品は、明らかでないが、後者からは鉄刀一振が出土したとも言われている。なお百町原の北を流れる石並川の北岸には、昭和40年頃まで数基の円墳が所在していた。これらの円墳は、すでに滅失しているが、主体部を組合せ式石棺とするもので、須恵器坏や耳環、勾玉、管玉などを副葬していた。

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