広報ひゅうが平成27(2015)年11月号

廻船問屋「河内屋」跡


現在は、日向市歴史民俗資料館として、さまざまな展示品などを公開している。


 市指定有形文化財である廻船問屋「河内屋」跡は、昭和55年に当時の所有者から市へ寄贈されたもので、美々津重要伝統的建造物群保存地区のほぼ中心部に位置しています。
 寄贈時に調査をしたところ、江戸時代の安政2(1855)年に河野伝作によって建てられた古い建造物であることが判明し、構造的にも価値が高いものであることがわかりました。
 市は、「河内屋」跡を昭和55(1980)年に文化財に指定し、昭和58(1983)年からは日向市歴史民俗資料館として公開しています。
 建物は、二つの棟をつないだ形式の建物と、いくつもの蔵によって囲まれた中庭で構成され、美々津の町家の中では最も規模が大きかったようです。
 建物正面は漆喰の塗壁に虫小窓がみられ、格子や腰かけなどが情緒ある景観をつくりあげています。
 入口から中に入ると2階へと通じる箱階段があり、通り庭には無双窓が設置されています。内部は、土間、中の間、座敷、茶の間などで構成されていました。
 現在は展示室として活用され、民具の展示や町家内部の見学に加えて、伝建地区の模型展示により、当時の町並みを知ることができます。
 修景された管理棟には、美々津周辺で出土した考古資料をはじめ、河内屋に伝わる古文書や掛軸などを展示しています。
 館内には案内してくれるスタッフもいますので、気軽に声をかけてください。
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