広報ひゅうが平成29(2017)年5月号

日向にも生息するニホンカモシカ


日之影町見立で撮影されたカモシカ
写真提供:日之影町教育委員会


 東郷町の尾鈴連山には、国の天然記念物であるカモシカが生息しています。カモシカは日本にしか生息していない動物で、名前には「シカ」と入っていますが、シカよりもヤギに近い体つきをしています。角はオス・メスともに短く、険しい山の斜面も転ぶことなく歩けるひづめをもっています。
 国は、昭和60(1985)年度から、生息地とされている28府県で調査を実施、本県でも本市を含む、15市町村で毎年夏から秋にかけて調査をしています。
 平成6(1994)〜7年の調査による九州での推定生息数は2,208頭ですが、平成23〜24年の調査では812頭となっており、減少の一途をたどっていることが分かります。
 その原因の一つとしては、シカの増加が影響していると言われています。シカの繁殖により、カモシカの餌が減少しているというものです。
 カモシカは本来、標高の高い場所に生息していますが、餌を求めて人里近い場所に出没するケースが増えていて、本市でも目撃情報が寄せられています。
 もし、怪我を負ったカモシカを保護した場合や、姿を目撃した場合などは、連絡をお願いします。



ヒュー!日向のロゴマークに登場しているヒューくんも、カモシカです。


日向市文化財でも紹介しています。ご覧ください。

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