所在地 / 東郷町山陰辛499番地
指定年月日 / 昭和53（1978）年01月19日
弘治3年（1557）建立の石幢（せきとう）で、笠の下に舟形浮彫した6体の地蔵菩薩を配し、中台には連弁が彫られています。塔身には梵字「キャ・カ・ラ・バ・ア（空・風・火・水・地）」と願文が刻まれています。願文には道教の思想である「庚申（こうしん）供養」の文字が含まれており、地蔵信仰と庚申信仰の関連性をうかがわせます。日向市東郷町内では民間信仰として17世紀末から本格的に庚申塔が建立されはじめていますが、それ以前にも庚申信仰が流布していたことを示す貴重な史料です。なお、手前に設置されている石台は、住民の葬儀の際に棺を安置するためのもので、ここで引導読経、焼香してから埋葬する風習がありました。
所有者 / 鶴野内区
整理番号 / 46