所在地 / 大字細島691番地
指定年月日 / 平成9(1997)年08月25日
関本家は江戸時代から続く商家で、屋号を「苫屋(とまや)」といいます。間口に対して奥行が長く、主屋が道路に直接面して建つという町屋(まちや)の典型的な形態を今なお保っています。九代勘兵衛の頃の、明治12年(1879)の建築ですが、平面、構造、デザインに江戸時代の古い様式、手法を継承しており、近世町屋の特徴を多く残しています。また、住宅建設のための資料『建家之図集』を作ったり、明治10年以降に普及し始めた洋釘を用いたりしている点からも、当時の関本家が有力な商人であったことが伺えます。なお、この建物は平成15年7月から一般公開(TEL 0982-55-3030)されています。
≪刊行報告書等≫
・『日向市細島の関本勘兵衛家住宅』1997、日向市教育委員会
・『日向市細島の「苫屋・土蔵」』1997、日向市伝統的建造物群保存修理研究会/宮崎県立日向工業高等学校建築科
所有者 / 関本勘兵衛
整理番号 / 31