日向市文化財

市指定文化財

有形文化財(建造物) 開商之碑

所在地 / 日向市東郷町山陰乙 福瀬小学校校庭
指定年月日 / 昭和53年1月19日

 幕末から明治にかけて福瀬地区の山はほとんど美々津商人の抵当に入っており、炭などで得た利益はあまり入ってこなかった。田辺清吉は大阪商人と直接取引をすべく交渉し、成功。「福瀬炭」は上方で大いに評価を受けることになり、村人の生活も豊かになった。当記念碑は、この功績を称え明治35年(1902)に子爵内藤政挙の筆により建立されたものである。
 福瀬炭は職人の失敗で偶然にも出来上がったものであるが、白炭と黒炭の中間である半白炭で、双方の良いところを併せ持っていた。やや硬質の炭で、白炭よりも火付きは良く、黒炭よりも長持ちする特徴をもっていたが、残念ながら現在ではその技術も失われている。

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