所在地 / 東郷町坪谷3番地
指定年月日 / 昭和41(1966)年09月09日
歌人・若山牧水(1885〜1928)の生まれたこの家は、江戸時代に牧水の祖父・若山健海(けんかい)によって建てられたものです。健海は、現在の埼玉県所沢市に生まれ、江戸・福岡・長崎で漢学や西洋医学などを学びました。天保7年(1836)25歳のときに坪谷に移り住んで開業し、弘化2年(1845)10月に診療所をかねた木造2階建て、瓦葺の家を建てています。石垣に囲まれた敷地には、井戸や馬小屋をかねた納屋なども残っています。
牧水(本名:繁(しげる))は、この家の東にある縁側で誕生し、多感な幼年期を坪谷で過ごしました。家族や地域の人々から受けた愛情は、作品に大きな影響を与えています。ふるさとへの思いは雅号にも表れており、母であるマキ(牧)と坪谷の渓や山の雨からきた水を合わせたものであるといいます。彼にまつわる資料は、若山牧水記念文学館(TEL 0982-68-9511)で閲覧することができます。
所有者 / 日向市
整理番号 / 18