日向市文化財

国指定文化財(National Designated Cultural Assets)名勝

妙国寺庭園Myokokuji garden

  • 妙国寺庭園その1
  • 妙国寺庭園その2
  • 妙国寺庭園その3
  • 妙国寺庭園その4

所在地 / 大字細島373番地
指定年月日 / 昭和8(1933)年04月13日

 妙国寺は日蓮宗の寺院で、僧・日睿(にちえい)(1309〜1369)が康永元年(1342)に創建したと伝えられています。庭園は本堂の南に造られており、背後にそびえる米ノ山の自然林や岩盤を利用し、池や中島、石組み、それに3ヶ所の築山(山に見たてたもの)を配して、中島には木橋も架けられています。寺伝によると、本堂南側の回廊から鑑賞するのが最良といいます。
 築山は三界(仏教において人間が生死を繰り返すとされる3つの世界)をあらわし、中島が彼岸(悟りの世界)を示すとも伝えられていることから、観賞と同時に、門徒や檀家衆の教化に利用された可能性も考えられます。
 なお造園時期については諸説ありますが、平成11〜13年にかけて実施された庭園の修理工事の際には、築山の盛土から近世の磁器や宝暦2年(1752)に火災で焼失した本堂のものとみられる瓦などが出土しました。宝暦4年(1754)〜7年(1757)にかけ、旧本堂が再建されていますが、庭園も同時期に造られた可能性が高いと考えられています。

≪刊行報告書≫
・『国指定 名勝 妙国寺庭園 〜保存整備事業に伴う調査報告書〜』日向市教育委員会、1999
・『名勝妙国寺庭園保存活用計画書』日向市教育委員会、2017

所有者 / 宗教法人 妙国寺
整理番号 / 1

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