日向市文化財

国指定文化財

名勝 妙国寺庭園

所在地 / 日向市大字細島373番地
指定年月日 / 昭和8年4月13日

 妙国寺は、日蓮宗の名刹で、薩摩阿闍梨日叡上人が康永年間(1342〜1345)に開山したと伝えられている。
 庭園は、本堂の南に造られており、背後に聳える米ノ山の自然林を借景し、池や中島、石組み、それに3ヶ所の築山と植栽を配して中島には簡素な木橋も架けられている。
 寺伝によれば、本堂南側の回廊から鑑賞するのが最良と言われている。
 また築山は、三界をあらわし、中島が彼岸を示すとも伝えられていることから、観賞と同時に、門徒や檀家衆の教化に利用された可能性もあり、寺院庭園の好例としても注目される。
 なお造園時期については、諸説があり、開山当時とする説や本堂の建築時に併設されたと見る向きもありますが、造園手法には中世以来の伝統が受け継がれている。

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