広報ひゅうが平成29(2017)年3月号
後世へと伝える埋蔵文化財

平成29年2月に実施した確認調査の様子。文化財に影響はないことが確認されました。
埋蔵文化財とは、地中に残された文化財のことで、人々が生活した集落の跡や古墳の他に、古代の道や戦に使われた砦の跡などもあります。
本市にも多くの埋蔵文化財が残っていて、これらを大切に守り、後世に伝えていくことはとても重要です。文化の継承はもちろん、より詳細な歴史の解明につながるからです。しかし、建物の建替えや新築工事、高速道路の建設工事などをする時は、埋蔵文化財に影響がある場合があります。
そのため、工事に入る前に、そこに埋蔵文化財がないが地図で確認し、影響が避けられないと判断した場合は、その埋蔵文化財をデータや図にして保存するため、発掘調査をします。ただし、発掘が必要かどうか、その場所の詳細なデータを得るため、まずは確認調査します。これは工事予定地の一部を深く掘り下げるなどして調査するものです。
この結果、文化財に影響があることが判明した場合は、その文化財を記録しておくため、発掘してデータなどにして保存します。
今年度、市では塩見地区の3か所で確認調査を実施しました。
そのうちの1か所は塩見保育園の建替えに伴うもので、戦国時代の遺跡などがある可能性があると判断して実施しました。
結果は、いずれの調査も、埋蔵文化財に影響しないことが確認されました。