日向市文化財

県指定文化財

史跡 有栖川征討総督宮殿下御本営跡

所在地 / 日向市大字細島700番地
指定年月日 / 昭和11年7月17日

 明治10年(1877)の西南戦争は、市内にも戦火をもたらした。当時の細島は、官軍の拠点となっており、軍艦が入港して、兵士を戦場に送りこんでいた。
 同年7月14日から、8月20日にかけては、江戸時代からの伝統をもつ老舗「摂津屋」に官軍の征討本営が置かれ、旧四親王家のひとつであった有栖川宮熾仁親王が滞在されている。
 摂津屋は、当時の面影を伝える重厚な厨子二階・平入の建物で、商業関係の古文書を数多く残しており、親王の揮毫による「凛冽萬古存」の扁額や、愛用の高下駄、「征討本営」の看板なども保存している。

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