日向市文化財

市指定文化財

史跡 日知屋城跡

所在地 / 日向市大字日知屋字伊勢道
指定年月日 / 平成1年9月27日

 日知屋城跡は、伊勢ケ浜南岸の岬に築かれた城で、伊東氏と係わりが深く、塩見城・門川城とともに三城と呼ばれ重要視された。
 文明18年(1486)には、伊東氏5代祐国の弟祐邑が当城で暗殺されており、また伊東氏の飫肥侵攻をはじめとする宿敵島津氏との合戦に際しては城番の福永氏や日知屋衆が軍勢催促を受けて、入郷地域の諸将とともに出陣していた。したがって日知屋城の歴史は伊東氏の歴史とも言える。
 城内に入ると不整形に削平された6ヶ所ほどの曲輪があり、要所には土塁や空堀、それに櫓台等の防御施設も付設されている。
 全体的な縄張りは、地形や岩盤に制約されているためか、まとまりに欠けるきらいもあるが、こうした状況が中世城郭に見られる特徴であることは言うまでもない。

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